コラム
- 2025.12.12
- [002] リスキリング… 新しい私の創造… セカンド・ステージ問題
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近年では、学びの手段は、多様化し学習環境は大幅に向上している。シニア層の参入も増加しているようである。また文部科学省もリカレント教育・リスキリング教育を推奨している。かくいう私も還暦をすぎて、「保育士」「放課後学童支援員」の資格を取得した。本稿では、特に芸能人が種々の学位・資格を取得したことを、見ながらリスキリングを論じていきたい。以下著名な芸能人の足跡を追っていく。
足跡にも一応の型があり、ここでは「アカデミア型」「実用型」「教養型」としておく。「アカデミア型」は、文字どおり、大学教員または研究者という意味合いで以下説明していく。「実用型」は、文字通り、すぐに役に立つ資格を取得するものである。例えば、保育士や教諭免許などが該当する。「教養型」は文字通り、すぐに役立つものではないが、美術、歴史、文学等教養を深めたり、自己研鑽に励むものである。自己研鑽として大学学位の取得もある。
「アカデミア型」では、伊藤麻衣子氏、菊池桃子氏、エド・はるみ氏をあげることができる。
伊藤麻衣子氏は、芸能活動を続けながら、早稲田大学の学部を卒業、続いて修士課程を修了した。更に博士課程に進学した。25年4月には、情報経営イノベーション専門職大学の教授に就任した。
菊池桃子氏は、法政大学大学院を修了し、政策学の学位を取得し、母校の戸板短大の客員教授に就任した。氏は、キャリア関係を専門とし、文部科学省の各種委員などを歴任し、最早芸能人の枠を超えて、政策の一助を担っている。
エド・はるみ氏は、明治大学文学部を卒業後、演劇を振り出しに、40代でお笑いに挑戦し、40代なかばでブレークした。
芸能活動のかたわら、研究者、youtuber等多才な活動をしている。このことは、芸能人が本業だとしても、博士後期課程在学中でもあり、研究者を本業にすることも可能と思われる。またyoutubeの登録者数も1.7万人おり、発信力も高く、理想的なリスキリング状態となっている。
「実用型」では、つるのたけし氏が著名である。芸能人のかたわら、小田原短期大学(通信制)で、幼稚園教諭免許を取り、更に保育士も取得している。卒業後も大学で心理学を学び、着実にスキルをアップしている。このように関連スキルを積み上げる方法は、効率的であり、リスキリングとしては、理想的と言えよう。
「教養型」では、山下智久氏をあげる。芸能活動の傍ら、明治大学商学部を卒業している。麻木久仁子氏(放送大学)、小倉優子氏(白百合女子大学)、東MAX(駒沢大学)等多士済々の学びのロールモデルであり、多様な分野で学んでいる。
確かに芸能人だけで食える人は多くはない。芸能活動続けながら、大学を卒業したり、資格をとる人もいる。彼らは、いわゆるセカンド・ステージ問題を積極的に捉えているのであろう。すなわち芸能人といえども、備えあれば憂いなしということで、リスク・ヘッジすることを示している。このことは、一般人でも同様であり、大いに参考となろう。M.H記
